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住宅ゾーニングパートⅣ「光を捕まえろ、ZEHを超えるナチュラルスーパーZEH計画」札幌本社

  • 奥林洋樹
2017.11.13

ブログ更新をしばらくサボっていたのに反省して、連投でブログ投稿いたします。
イゼッチハウス 奥林です。
今回は、前回の予告通り「光を捕まえろ」です。


さて、天気の良い日にお日様の光を浴びているのは気持ち良い物。ところが、段々と日差しが強くなり夏になると「あちぃー」となり、日陰を探して彷徨い歩く事になります。
さてそれでは住宅内部に光を入れる理由はなんでしょう?
太陽エネルギーは大きく「光」と「熱」に分けて考えることが出来ます。
「採光」つまり光を家の隅々まで入れて、家中明るくしたい。当然、照明代も節約したい。
もう一つは「熱採取」つまり太陽熱を効果的に取り入れて暖房費用を削減しようと言う事。


まずは採光について考えてみましょう。
季節により太陽の高度が変化するのは皆様ご存知かと思います。
夏は高く、冬は低い。
これは理科の時間に習った覚えもあるでしょうが、地球(地軸)が傾いた状態で太陽を公転するので起こる現象です。
                        *博物館やまびこネットより
さてそれでは、お日様大好きとばかりに南壁一面の大開口窓を設けました。快適でしょうか?
光の照度は㏓(ルクス)で表されます。
「1平方メートルの面が1ルーメンの光束で照らされるときの照度」と定義されていますが、実生活にまったく関係ないのでこれ以上の説明は割愛するとして、一般的なリビングで必要とされる照度は50~200㏓。本を読むのに最適な読書灯の照度でも500㏓前後。
さてお日様の照度はと言うと晴天時には100,000㏓と言われています。
直射は勿論の事、生活するには眩しすぎて目が疲れてしまう状態です。


結果的に夢の大開口窓を付けたけれども、レースのカーテン等で調光する必要が出てきます。
また弊害がもう一つあります。
私達、人間の目です。
私達人間の目は、照度の格差が大きすぎるとその濃さを正しく認識出来ず、光の当たっているところに焦点を合わせると他の部分が暗く感じてしまいます。


 


大開口窓にばかり拘らずに、ブラインド等で光を天井に反射させ必要照度の光を部屋中に行き渡らせる計画が一番良いかも知れません。
また過去にも記載したように、ゼッチレベルの外皮性能(外壁)と比較してサッシ性能は30%以下でしかありません。むやみに窓の大きさや数を求めるとエコハウスで最も必要とされる断熱気密性能を落としてしまうことにもなりかねませんのでご用心。


さて次は太陽熱エネルギーについてですが、ワイドサイズのダイレクトゲイン(大きな窓で熱エネルギーを採取)を採用して冬でも太陽の光で室内は暖かく、暖房負荷削減出来れば理想的ですよね。

ホームページでもご紹介しているように我々イゼッチハウスはNEDO助成事業で「太陽熱エネルギーによる暖房給湯負荷削減」をテーマに研究参画し、そのノウハウも卓越した物を持っていると自負しております。


太陽熱エネルギーは素晴らしく偉大です。
ところがこの偉大なるエネルギーは制御するのが難しい。


熱エネルギーを90%給湯に利用する太陽集熱パネルは給湯タンク内の水(460ℓ)を、僅か二時間目を離したすきに沸騰させます。それ以上の熱を与えると機械が損傷致しますので、せっかくの熱を捨てる事(沸騰したお湯を投げる)は実証研究では何度も行いましたし、お湯を投げないまでも熱をどこかに逃がさなければなりません。


つまりはオーバーヒート防止です。
ダイレクトゲインによる室内空間もこのオーバーヒートとの戦いになります。
日射熱が室内に入って気持ちが良いのは一年の内、どれくらいあるでしょうか?
冬でも、室内のオーバーヒートは発生します。
つまり冬でも暑すぎて窓を開け、熱を逃がす事が必要になる事もあります。


それでも一日を通して、暖房負荷が削減出来て安定した室温が確保出来れば良いのですがそう上手くは行かないようです。太陽熱が入り込んでいる時間帯はオーバーヒートする程ですが、そこから急激にクールダウンされて結果的には通常窓の温熱環境と変わらないデータに収束するようです。


ダイレクトゲインによる採熱は勿論大切ですが、適正値をきちんと理解して採光採熱も含めた提案や説明が出来る、勉強熱心な会社に頼みたいものです。過去にも何度も書いておりますがZEHで定められているC値を判定基準から除いた熱貫流率のみでの判定基準には首を傾げるばかりです。
断熱性能が高く隙間が無い、適度な太陽熱取得を蓄熱させて外気温の変化を受けずに快適な住環境を提案する。
これが私達イゼッチハウスが求める真のZEHの姿です。

ご興味のある方は、お気軽に
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