ブログ

住宅ゾーニングパートⅢ「風を捕まえろ!!」夏でも快適ZEHの家札幌本社

  • 奥林洋樹
2017.11.11

 ご無沙汰しております
さすらいのブロガー イゼッチハウス北海道 奥林です。


さて意外にも反響があった住宅ゾーニングブログ。
もっと詳細な情報と考え方を教えて欲しいとのご要望が関係者各位(何故か取引業者様から多数)ございましたので、今回は題名通り「風を捕まえろ」についてハイブリッド住宅によるZEH標準を基本としているイゼッチブログで説明をさせて戴きます


間取りは勿論の事ですが、スマートハウスをお望みのお客様は、建物本体の断熱気密性能は勿論の事、夏も涼しい冷房負荷の少ない住宅をご検討されていることでしょう。
夏の涼しさと言えば考えるのが通風計画。
それでは一緒に考えて見ましょう。
ストレス無く通風をクリアする為には求められる敷地条件が幾つかあります。


1.風上から清涼清潔な風が吹く
(周辺が緑に囲まれていればベスト。交通量の多い道路に面していたり大型駐車場に面していたりすると窓を開けたくなくなりますよね)
また窓を開けて騒音が気になる環境もNG(まったく気にならない人はOK)
2.風上の隣接間隔が広い
(風上側に近接で建物が存在すると、通風は一気に弱まります)
防犯面にも注意しよう
(暑いときに風通しが良いと、ついつい窓を開けて寝てしまいますが防犯面にはご注意を)
上記敷地条件は出来れば土地検討前に確認しておきたい所です


また風上方向の隣地が空地の場合、将来的に建物が建つ可能性があります
風は気まぐれ、風上に建物が新築されただけで向きが変わります。隣が空地の場合には「いずれ建物が建つ」と言った読み込みも必要です。


さて「風」を室内に取り込む目的は何でしょう?
一つは直接体に当てる事により人体の熱を逃がす「採涼」
もう一つは室内に溜まった熱を逃がす「排熱」
排熱計画は熱が上昇する特性を利用すれば良く(風下側の高い位置に排熱用窓を取り付ける)風量もそれ程には必要が無い為、比較的簡単に設計出来ます。


問題は「採涼」です。
これは人体に直接当てる必要があり、家屋内の全てに風を通すのは至難の業(家中窓だらけにすればあるいは…でも冬は恐ろしい事になります)
ゾーニングをする際には最も風を送りたい場所(家にいる時に最も家族が集まり長時間くつろぐ場所。また個人が滞在する時間が長くなる場所)に最適な風を送り込む計画が必要です。


では窓のタイプはと言うと、ドーンと大きな引違窓を風上方向に取り付ければOKでしょうか?
通気は風上側と風下側の両方を開放する事により流れを生じ効果を発揮します
風上側の窓を「引違で大きくドーンと」は一見理に適っているようですが、現在の樹脂サッシ枠の断熱性能ですと気密にも注意が必要です(サッシ枠の断熱性能は縦滑り出しや横滑り出しの方が上です)


夏は快適でも冬寒いゾーニング計画はお勧め出来ません
更に「風は気まぐれ」ですので、風上方向の建築物の影響を受けてしまい引違窓の場合には素通りして無風状態に陥る事も。
そんな時に役立つのが縦滑り出しや横滑り出しの外壁から張り出す窓。


帆船の帆で風を捕まえるイメージです。窓の張り出し角度を調整する事により「風をキャッチ」する。
                     帆船写真集HPより掲載


リアルタイムで風を捕まえ室内に快適な風を送り込む事が出来れば気分は船乗り。
快適な通風環境を構築する事が出来ます。
また通風だけで室内環境を維持する事も大切ですが、カーテンや庇による日射遮蔽も大切です。上手に取り入れて通風計画を検討しましょう。
次回予告「光を捕まえろ、ZEHを超えるナチュラルスーパーZEH計画」

ご興味のある方は、お気軽に
お問い合わせください。

お電話からのお問い合わせ 011-780-1008