ブログ

技術革新札幌本社

  • 奥林洋樹
2017.09.04

北海道の短い夏も終わりを告げ、9月に突入した 7月の異常猛暑以降の気温は平均的に推移したようである 。心地よい秋を過ぎると、いよいよと言うか厳しい冬の到来となる。
年齢の為か食も細くなり、最近はもっぱら芸術と読書の秋に偏っている生産部 奥林ブログ更新です。
さて本題
高気密高断熱の基本性能と省エネ機器及び太陽光によるゼロエネルギーハウスを提案している我々としては、夏季における快適性能も無論ではあるが、冬季における快適性と省エネ性こそがユーザーからより多く求められている 。
ZEHを基本として提案している我々は暖房機器に空気式ヒートポンプを標準採用している。
ご存知かとは思うが、簡単に説明をすると、ヒートポンプとは少ない投入エネルギーで空気中などから熱をかき集め、大きな熱エネルギーとして利用する技術のことである 。


あくまでも自然熱を回収するので、膨張弁と圧縮弁間をブライン(熱移動のための媒体、塩化カルシウム溶液等)を循環させるだけであり、電気ストーブの様に直接熱を生み出す事を必要としないので電気エネルギー1に対してその4倍から7倍程度の熱量を得る事が可能となる(COPと表現する)
イニシャルコストの差異により実際のエコキュート普及率に関しては空気式が圧倒的ではあるが、厳冬期において安定した熱を保持しているのは大気中よりも地中(地熱)である事は言うまでもない。
一定深度以降の土中温度は 厳冬期においても15℃前後だと言われている。 ヒートポンプの原理から言っても、暖房について言えば圧縮前温度が高ければ、それだけ効率が良くなるのが道理となる。

良いとこ取りに見える地熱利用ではあるが、躊躇するのはその施工費である 暖房出力8Kw程度を地熱のみで確保しようとした場合、100m以上の掘削が必要となる 。

多いのはボアホール方式で掘削下部位にUチューブと言う採熱管を通している。
行きと戻りがあるのでU型に高密度ポリエチレンを配管する訳だがU字型単独でシングル、同型2本通しでWと言う。 いがいに知られていないがUチューブをシングルからダブルにしても得られる熱量はせいぜい1.2倍程度であり、極端に採熱量が増加する訳では無い 。
研究レベルではあるが垂直では無く、2m程度の深度で平面に採熱管を施工した方式も行われているが熱枯れ(奪われた熱を回復することが出来ず、土中の温度が下がってしまった状態)を起こしてしまう事から、垂直式が正解の様である。

今回某メーカー様の担当者様より空気と地熱両方からの冷暖房を行うハイブリッドタイプのヒーポンシステム説明を受けた 。
機械性能もさることながら、熱回収を行う採熱管(パイルファイブシステム)を鋼管杭10m×5本で行うと言う発想は斬新であった 。
我々の施工エリアでは地盤改良工事を必要とする区域が圧倒的に多い 。
この工法は建築の為に要する杭を施工する際に、ついでに1.8m×3.5m(車一台分ぐらいのスペース)の土地に鋼管杭を5本を打ち込んでしまいそこから熱回収しようと言う発想である 。

ハイブリッドタイプとはいえ、ヒートポンプシステムは空気熱と地熱用それぞれ各1台が必要となる為、機械本体の価格は弊社標準採用品(空気式)のものよりも割高になる。
外気温の状態により空気と地中それぞれのヒートポンプを効率的に稼働する事による省エネメリットは充分にあるかと思う。
この商品は数年前には販売されていた商品でもあり、施工実績とランニングコストの検証データが出揃うまで様子見をしてきたが、充分に効果が出ている様である 。
弊社での採用実績は無いが、今回販売メーカー様からも試験的採用に関しては価格的にも精一杯協力をして戴けるとの言質は得ている 。
ご興味のあるお客様がおられれば、是非イゼッチハウス営業部にお問い合わせ下さいませ 。
ご要望がございました私、奥林によるヒートポンプの歴史と背景から始まるご説明(五部構成 所要時間凡そ四時間三十分 途中休憩二回を含む)も行わせて戴きますのでその節はご用命下さいませ。
私達イゼッチハウス北海道は、既成概念に捕らわれる事無く常に革新的に技術開発と、メーカータイアップによる高効率な省エネ住宅の研究に精進しております

ご興味のある方は、お気軽に
お問い合わせください。

お電話からのお問い合わせ 011-780-1008