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イゼッチの暖かさの秘密⑦ 高性能の創り方

こんにちは!設計の遠藤です!
今回は断熱性能についてお話します。

まず断熱性能を表すUA値から。

 

—UA値—

 

UA値は日本語で外皮平均熱貫流率といいます。Aはaverage(平均)の意味です。

住宅の熱の逃げやすさを表しており、数値が低い程性能が良くなります。

札幌市近郊での基準値は0.46以下、またZEHにおける基準値は0.40以下となっています。

※ここでの熱とは、冬場の暖房による暖気や夏場のエアコンによる冷気の事です。
低性能熱が逃げやすいなかなか家が暖まらない(冷えない)
たくさんエネルギーを使う光熱費がかさむ

 

 

 

①壁や天井等(部分)の熱の通りやすさに面積を掛け算する事で、部分毎の熱損失量を算出

②部分ごとの熱損失量を合計し家全体の熱損失量を算出

③全体の熱損失量を外皮面積(床・壁・天井・窓の合計=表面積)で割り、平均的な1㎡あたりの熱損失量とする

 

 

もし下図のように天井の性能だけで家を造れれば、UA値は0.12(0.115を切上げ)になります。
でもホームページに記載している数値は0.25。。。。何かが平均を上げてしまっています。

それは。。。

 

 

 

「窓」

 

 

 

窓の性能値は、、、、現在のトリプルガラス樹脂サッシでおよそ0.900です。躯体部分に比べ非常に熱が逃げやすくなっています。
窓を大きくするという事は、断熱性能を下げる事に直結するのです。

住宅は窓が小さくまた少ない程高い性能値が良く出るのです。

 

 

ここでのポイントは、「可変性」

住宅会社の躯体部分の断熱は、仕様が定められていることがほとんどで、各社(やグレード)で固定の性能値があります。

しかし窓は間取りの一部。施主や設計者の一存で簡単に大きさを変えることができてしまいます。

つまり、性能がどんなに高いグレードであっても、施主と設計者の両者にノウハウが無ければ、性能の低い住宅を造ってしまっていたなんてこともあります。

 

本質的に「高性能な住宅」は、
プランニング(間取り)で決まる。

 

ある程度高い性能を有していればOKと考えるお客様には、さほど重要な事ではありませんが、
「性能第一」、「ZEH必須」くらいに重要視されている方には、非常に重要なポイントになります。

 

 

 

 

—数値と現実—

 

ここで忘れないで欲しいのは、ここまでのお話は“ただの数字であるという事です。
計算ロジックを理解すれば、良く見せたり悪く見せる事もできるので、参考にできても信用はしない事。
本来の目的は「暖かいお家で幸せに暮らす」のハズですから数字に惑わされないでください

 

そして、矛盾するようですが「されど数値」である事です。0.25が0.26に上がったから寒さの違いが感じられるか? と言われるときっとわからないですが、0.40まで上がったら違いは光熱費や体感温度で認識できるでしょうから、やはり参考にするべきものではあると思います。

窓を小さくすれば、小さくした分だけ、家の明るさにも影響はあります。数値を求め過ぎて暗いお家にならないように適度に小さくしましょう!
これが住宅のZEH化の第一歩です!

 

最後に

上記の計算式のように、建物の表面積や窓の総面積、断熱材の仕様によって断熱性能の数値は変化します。その為1棟1棟に異なった数値があり、必ず一定の数値を守るということはできません。
イゼッチハウス北海道では、「UA値0.25程度」と公開しておりますが、これはあくまでも今までの住宅が平均的にこの数値だったから謳っているにすぎません。

イゼッチハウス北海道のZEHシリーズの住宅においては標準でBELS認定を行っています。
お客様1棟1棟ごとの数値が明確に現れますので、おうちの数値を絶対に知りたい!というお客様には、イゼッチハウスのZEHシリーズの住宅がおすすめです!

 

是非スタッフまでお問い合わせください!

 

 

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